ジョーフィッシュ:シードリーム沖永良部
ジョーフィッシュ:シードリーム沖永良部

(写真:ジョーフィッシュ、沖永良部島では、個体数が少なくレアな部類に入ります、口で懸命に岩をどけて巣穴を作る姿はとてもかわいいです。)

 

エピソード Ⅰ  三宅島修行編  1991年


ゲストをおいてけぼり・・・  ホロ苦デビューでした。。。
三宅島の修行時代、初のガイドを任され、緊張しながらのスタートでした。
いつもコンビを組む、N君と二人で、ゲスト3名、潜りなれた伊ケ谷のクマノミ城へ
潜りなれたとはいえ、初めてのゲストを連れてのガイドの緊張感は半端でなかった・・・
そろそろというのに一向にクマノミ城は見えてこない(泣)
焦る気持ちが更にフィンキックを早め、クマノミ城に付いた時には、ゲストは???
少し遅れて、N君と登場、あの時のバツの悪さと自分の情けなさと・・・

怖~い話ですね。。。
もし、潮が変わって逸れたら・・・
もし、ガイドが見えない事でゲストがパニックになったら・・・
もし、アシスタントが居なかったら・・・
ゲストは楽しんでいたのだろうか?

<エピソード Ⅰ 対処方法>
・フィンキックを極力ゆっくりに、あえて進まないキックに変えました。
・ある一定の時間でゲストの顔を見るように心掛けています。
・目標地点までのいくつもの生物を見せる事でゲストとの距離を開かないようにしてます。
・見せたい自分の気持ちと、ゲストの快適さを切り離して考えています。
・ゲストの呼吸音が聞こえる距離を保つようにしてます。
<おまけ>
今でもクマノミを見ると 『お前、ゲストと離れすぎてないか?』 と語りかけられている気がします。
おかげでクマノミを見ると34年前の初心に帰れます。