
あなたの知らないナイトロックスの世界、第2回目の今回は、前回の予告通り
メリット・注意点についてのお話しです!
まずは、メリットについてから、ご存知の通り、エンリッチドエアナイトロックスは、通常の空気に比べて、酸素濃度を多くしているので、ダイビング中に体に吸収される窒素の量を抑える事が出来ます。
(※ダイビング中には、体の中に窒素が吸収されます、窒素は体に不活性なので体内に滞ってしまい、それが減圧症発症の一因になります、勿論、窒素が吸収されて即減圧症発症というわけではありません。その体に吸収された窒素が体の中に残る事により、反復ダイビング(次のダイビング)やダイビング後の高所移動、飛行機搭乗などによって引き起こされます。)
つまり、窒素の吸収の量を抑える効果こそが、エンリッチドエアナイトロックスのメリットなのです!
ここで、間違ってほしくないのは、エンリッチドエアナイトロックスを使用したからといって、それまでのダイビングで体内に吸収された窒素を、体外に排出するわけではありません。

下記のダイブプロフィールは、前回お話ししたものですが、これをエンリッチドエアナイトロックス、32%を使用する事により、EAD深度と呼ばれるもので、深度を比較しましょう!
(※簡単にいうと、32%を使用して潜ると〇〇m潜っても空気に換算すると〇〇mになる!というのがEAD深度というものです)
1本目 最大28ⅿ 平均16ⅿ 潜水時間40分+安全停止3分
<EAD深度 24.4ⅿ>
2本目 最大22ⅿ 平均13ⅿ 潜水時間40分+安全停止3分
<EAD深度17.5m>
3本目 最大18ⅿ 平均9ⅿ 潜水時間40分+安全停止3分
<EAD深度14.1m>
上記を見てお分かりのように、エンリッチドエアナイトロックスを使用すると、空気に比べてはるかに浅い深度に潜っている事になり、より安全性が高まります!!
ここからは、注意点についてのお話しです。
よく「1日の最後のダイビングをエンリッチドエアナイトロックスで!」というお話を聞きますが、果たして果たして、それは効果的な使い方なのでしょうか??
もし?? 1日の中で1本しかエンリッチドエアナイトロックスを使用しない場合は、どのダイビングで使用するのが、より効果的なのか・・・?3本目の14mのダイビングよりも1本目の24mの方が、体に吸収される窒素が多いという事を考えれば、一番深い1本目がより窒素の吸収を抑える効果がある!という所に注目してみて下さい‼ (勿論、3本ともエンリッチドエアナイトロックスを使用する事がより効果があることは、忘れないで‼!)
エンリッチドエアナイトロックスを使用したからといって、それまでの窒素の排出が早まる訳ではない!という事を考えにいれて使用する事こそが最大限にメリットを活かす事になるんです!

エンリッチドエアナイトロックスの効果についてご理解頂けましたか?
正しく使用して、より安全・快適なダイビングをお楽しみ下さい!
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