モンツキカエルウオ:シードリーム沖永良部
モンツキカエルウオ:シードリーム沖永良部

エピソード Ⅵ 豆知識 編
   『うねりと凪、危険な目測』

 写真:モンツキカエルウオ ダイバーに人気の個体で、全身が穴から出ている事は稀のシャイな子です。沖永良部のポイントでは比較的みられ、穴の中でウンウンうなずくような仕草がとても可愛い!是非探してみて下さい!

 『うねりと凪の危険な目測』
うねりと凪、皆さんは見分けがつきますか?ボートに乗って居たら一目瞭然ですが。。。少し高台にあがるとちょっと見分けが難しいです。沖永良部島は隆起珊瑚の島で、海水面と同じ高さに住居やホテルなどは少なく一段高い場所にある事が多く、天候が悪い日などに心配しながら海を眺めると『おっ、大丈夫じゃん~』と海に出てみたら、『結構うねりが。。。』みたいな事もあります。
またうねりは、波長の二分の一の深さまで影響が出ると言われます。台風などの波長は、十数メートルに及ぶ事も珍しくなく(これが高台から見ると、べた凪じゃん~なんて錯覚に陥る危険な目測)一見すると殆ど波がない状態に見れる事もあります。
 例えば波長20メートルだと、半分の水深10メートルまで、うねうね。。。という事になるのです。
台風が多くなる季節は、この見極めが慣れない人には難しく、ホテルから眺めて、『大丈夫じゃん~』と言われる事もしばしば・・・状況を説明し一見するとべた凪に見れる、この波長数十メートルのうねりの海を恨めしく眺めながらその日のダイビングを断念するのです。
ただこの目測を誤ってしまうととんでもない事になってしまいます。地理的な事も含めて冷静にコンディションを判断する事が重要になってくる季節ですね・・・
 自然のもの、全く来ないのも問題が出てくる台風ですが、出来る限り被害が少なく、あまり来ないように・・・と勝手な願いばかりをしてしまいます。


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